bitFlyer取引所の特徴
国内取引所の「bitFlyer(ビットフライヤー)」についてご紹介します。
bitFlyerは認可取引所の一つです。特徴を3つあげるとすれば、①安定した会社基盤、②国内最大の取引所、③買い物するだけでビットコインがもらえることです。
①安定した会社基盤
安定した会社基盤という観点では、bitFlyerはユーザ数、取引量、資本金ともに堂々の国内No1プレイヤーです。資本金が多いということは会社としての基盤が安定しているということです。また株主もSMBCベンチャーキャピタルやみずほキャピタルをはじめとする国内外の名だたるベンチャーキャピタルから出資を受けてファクトもあり、会社としての安心感は仮想通貨取引所の中でも軍を抜いているといえます。昨今のコインチェックのようなコイン盗難等を鑑みるに安定感のある会社を選択する観点は重要視すべきでしょう。
安心感という観点で言えば、不正出金保証サービスも重要なファクトですが、ちょっと見落としがちな点があるので後述します。
②国内最大の取引所
国内最大の取引所という観点では、何と言ってもビットコインFXの主戦場であることです。Bitcoin日本語情報サイトのデータを引用しますが、取引量の数量は一目瞭然。取引量が多いので、当然相場には当然プロやセミプロも多いです。ビットコインFX戦場の中でも勝ち抜くのは他の取引所と比較して難しいと言われているのも事実です。しかしながらLightningと呼ばれるFXツールは他サービスとは一線を画すほど秀逸で本格的なシステムとなっており、大変使い勝手がよいです。
また、bitFlyerでは価格の急変時に一時的に取引を停止し、時間を置いたあとに取引を再開するサーキットブレーカー制度が存在したり、ビットコインの現物取引価格とFX取引価格の価格乖離縮小を目的としたSFD(Swap For Difference)が発動したり、スプレッドも大きいと、なかなかFXで勝つことが難しい条件が揃っていますが、億り人を目指すならこの戦場に飛び込んで勝ち抜く必要がある行っても過言ではないでしょう。この辺はまた別の記事としてまとめていきます。

③買い物するだけでビットコインがもらえる
最後の特徴としてあげた買い物するだけでビットコインがもらえるという観点は、初心者の方がビットコイン取引はちょっと抵抗があるなーと言う方にオススメの特徴といえるでしょう。楽天など普段使うサイトもありますので、いつものネットショッピングをするだけでビットコインが溜まるというわけです。旅行予約、服や化粧品、カード発行などいろいろ貰える機会はありそうです。

ビットコインは将来的に1BTC=1000万円になるという予測もあります。ひょっとすると貰ったビットコインが10倍になって儲かった!なんてことがあるかもしれません。
運営会社の概要
社名 | 株式会社bitFlyer |
---|---|
設立年月 | 2014年1月 |
資本金 | 41億0238万円 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー 8F |
取り扱い仮想通貨
bitFlyerには取引所と販売所があり、取引所として取引できる通貨が異なります。取引所と販売所の違いはこちらで確認してください。
取扱通貨の特徴は、特に目立って特徴だった通貨はありませんが、世界で見ても非常に大きな取引所ということもあり、bitFlyerに通貨が上場する(ICO)情報にはアンテナを張っておくとよいでしょう。最近で言えばリスク(LSK)が上場しましたが、大暴落の最中でもLSKだけが+30%程度暴騰する場面がありました。今年はまだまだ数個のアルトコインがbitFlyerに上場するという噂がありますので、楽しみです。
取引所 | 販売所 |
---|---|
BTC, BCH, ETH | BTC, BCH, ETH, ETC, LTC, MONA, LSK |
各種手数料
bitFlyerの手数料は以下のとおりです。
※公式サイトの手数料ページの情報をもとに作成しています。
仮想通貨の取引手数料
公式サイトの情報は入り組んでいて複雑なので、簡単にまとめ直すと以下のようになります。
販売所は手数料は0%と表記しましたが、購入価格と売却価格の差額(スプレッド)があります。Lightning現物取引は30日間の取引量により手数料が変動し、10万円未満で手数料0.15%、5億円以上で手数料0.01%と段階的に手数料が安くなっていきます。ビットコイン簡単取引所は割愛しましたが、BTC/JPY現物取引相当です。
販売所 | Lightning | |||
---|---|---|---|---|
現物取引 | FX取引 | Futures取引 | ||
取引手数料 /決済 | 0% | 0.01%~0.15% | 0% | 0% |
スワップ手数料 /日 | – | – | 0.04% | 0.04% |
通貨ペア | ||||
主要通貨 | 指値/成行 | |||
BTC/JPY | 0% | 0.01%~0.15% | 0% | 0% |
ETH/JPY ETC/JPY LTC/JPY BCH/JPY MONA/JPY LSK/JPY |
0% | |||
ETH/BTC BCH/BTC |
0.2% | – | – |
Lightning FX SFD (Swap For Difference)
Lightning FX 取引価格と Lightning 現物(BTC/JPY)取引価格が 10% 以上乖離している場合、約定ごとに Lightning FX SFD が発生します。 SFDは約定ごとに発生し、ポジションの決済時に清算されます。過去数回ほどSFDが発動しましたが、そのときはいつも相場が乱れて暴落する傾向があります。blitFlyerでFXをやっていなくてもSFDの発動にはアンテナを張っておいたほうが良いトレード(早期に逃げる、売りで入る、逆張りを仕込む等々)ができるでしょう。
SFD 比率は下記のとおりです。
価格乖離 | SFD 比率 |
---|---|
① 10% 以上 15% 未満 | 約定金額の 0.5% |
② 15% 以上 20% 未満 | 約定金額の 1.0% |
③ 20% 以上 | 約定金額の 3.0% |
レバレッジと追証
FX最大の特長と言えばレバレッジです。レバレッジとは、取引保証金を担保として実際にあるお金の何倍もの金額で取引を行うものです。したがって勝てば大きな利益を得ることができますし、負ければ大きな損失を出すことになります。ここで重要なのが利確のタイミングとロスカットのタイミングです。これは別の機会にまとめるとして、もう一つ重要なのが追証の有無です。海外の外貨取引所では利用者保護の観点から追証なしの場合が多いですが、仮想通貨の世界ではまだまだ追証ありの取引所も多いのが現状です。ちなみにbitFlyerは追証ありです。
相場が急激に変動した場合に、追証ルールやロスカットルールが適用されて証拠金の額を上回る損失が生じた場合、速やかに不足金銭を充当し不足金を解消する必要があります。私が億り人になる目標を捨ててでもbitFlyerでレバレッジをかけてFXしない理由はここにあります。
最大レバレッジ | 追証の有無 | ロスカット |
---|---|---|
15倍 | 証拠金の80% | 証拠金の50% |
追証(追加証拠金)についての説明
信用で買建てた銘柄の値下がり、または、売建てた銘柄の値上がりによって出る建玉の含み損や、担保の値下がりによる担保価値の低下などにより、担保(保証金)率が一定の比率(最低維持率)を下回った場合、定められた期日までに追加で担保(保証金)を預け入れる必要があります。 これが追加保証金、いわゆる「追証」です。
日本円の入出金手数料
日本円入金 | ||
---|---|---|
銀行振込 | 顧客負担 | |
出金 | ||
三井住友銀行の場合 | 3万円未満の入金 | 216円 |
3万円以上の入金 | 432円 | |
三井住友銀行以外の場合 | 3万円未満の入金 | 540円 |
3万円以上の入金 | 756円 | |
BTC送金手数料/出金 | 0.0002BTC以上選択可 |
セキュリティ
公式サイトの情報読み取れる範囲内でセキュリティー対策の一覧表を作ってみました。明確な記載がなかったりしていて正確に読み取ることは困難もあり、必ずしも下記一覧表が正しい情報ではない可能性もありますことをご了承ください。
顧客資産 分離管理 |
コールド ウォレット率 |
マルチシグ | 2段階認証 | 情報源 |
---|---|---|---|---|
完全分離 | o (80%以上) |
o (率不明) |
o | 情報源 |
不正出金保証サービス
bitFlyerは数少ない不正出金保証サービスを行っている取引所の一つです。今回のコインチェックのようにNEM盗難のようなインシデントが発生したときに保証されるので安心だ!と思っていると、実は落とし穴があります。このサービスの保証内容を見てみましょう。
補償対象者
株式会社 bitFlyer(以下「当社」といいます。)が別に定める「ご利用規約」第 2 条(定義)に規定する「登録ユーザー」のうち、アカウントクラスがトレードクラスであり、かつ、ログイン時および日本円出金時に二段階認証を実施している利用者(以下「二段階認証登録ユーザー」といいます。)とします。
補償上限金額
本規約では 1 ユーザーにつき、1 年間に下表の額を補償金額の上限とします。1 年間とは 2017 年 6 月 1 日 0:00 ~ 2018 年 6 月 1 日 16:00 までの期間とします。
区分(不正な日本円出金が発生した時点) 補償上限金額 *1 預かり資産の合計が円換算 *2 にて 100 万円を超える二段階認証登録ユーザー 500 万円 上記以外の二段階認証登録ユーザー 10 万円 *1 補償上限金額
2017 年 6 月 1 日 0:00 ~ 2018 年 6 月 1 日 16:00 までの期間に行われる 1 ユーザー当たりの損害補てん合算額をいいます。期間内の補てんは 1 ユーザーにつき 1 事故までとします。1 回の不正な日本円出金を 1 事故とみなします。*2 円換算
円換算レートは、不正な日本円出金が行われた日を取引日とする当社仮想通貨販売所終値(日本時間 24:00 時点の仲値)を換算レートとします。補償開始日
本補償制度は 2017 年 6 月 1 日より開始するものとし、補償開始日以降に生じた不正な日本円出金に伴う被害について補償します。なお、第 15 条(損害保険契約)に記載する損害保険契約の年間補償上限額等の関係から、当社からの事前の通告なく終了する可能性があります。
【平成 29 年 6 月 1 日制定】
落とし穴に気が付きましたでしょうか?不正な日本円出金に伴う被害が保証対象です。つまり取引所に預けているコインが盗難された場合には保証対象外になります。やはり取引するための流動的なコイン以外はハードウェアウォレットなどに移して自己資産を守るというのが正解です。
充実のAPI
一般的なサラリーマンは相場とにらめっこできる時間は限られています。そんなときに活躍するのが自動売買システム。株の世界では当たり前のように自動売買システムが動いていますが、仮想通貨市場においては、まだまだ自動売買システムが入り込む余地がある状況です。
そんな中でもおそらくは一番自動売買システム(いわゆるBotと呼ばれるもの)が動いている相場がbitFlyerです。実際に注文をするとわかるのですが、自分が指値注文を入れると即座に指値から1円差の注文が入りします。これもBotによる注文のひとつです。
これたBotを動かすに当たってはプログラミングの知識が必要になるわけですが、各取引所から提供されているAPIを通じて相場情報を取得したり注文を出したりします。APIを提供している取引所は多いですが、中でもbitFlyerのAPIは非常に充実しており、Botを作るに最適な条件が揃っています。またAPIのアクセス制限も他社と比較するとゆるいので、まさしく秒単位のトレード(スキャルピング)を行っている強者も多い状況です。Realtime APIを使いこなせば最強のBotを作り上げることも夢ではないでしょう。
ちなみにAPIのアクセス制限は下記の通り。APIの詳細はこちらを参照ください。
- Private API は 1 分間に約 200 回を上限とします。
- IP アドレスごとに 1 分間に約 500 回を上限とします。
- 注文数量が 0.01 以下の注文を大量に発注するユーザーは、一時的に、発注できる注文数が 1 分間に約 10 回までに制限されることがあります。
- システムに負荷をかける目的での発注を繰り返していると当社が判断した場合は、API の使用が制限されることがあります。ご了承ください。
メリット・デメリット
おもにメリットとファクトを中心に書いてきましたが、普段使ってきて感じているこを踏まえて、bitFlyerのメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 安定した会社基盤と信頼性
- 国内最大の取引量
- Lightningと呼ばれる取引画面のできが秀逸
- 無料でビットコインをもらえる
- Botで自動売買取引を行うには最適
デメリット
- 相場にはプロ、セミプロがいるので勝つのはなかなか難しい
- スプレッド(売買価格差)が大きく利益を出しづらい
- 現物とFXの価格差を埋めるLightning FX SFDが発動する時がある
- 一定時間取引が停止するサーキットブレーカーが発動する時がある